仕事の悩み相談
経理はつまらない?やりがいがないのか?実際に経理を経験してみないと分かりませんよね?
相談者の山内(仮称)さんは不動産会社3年目の女子社員で経理業務をしています。

 

そんな山内さんから「経理の仕事はつまらない・・・やりがいがありません。私はこのまま働いていて良いのでしょうか?」と相談を受けました。
仕事・人間関係ともに問題はなさそうでしたが、日々変化のない経理の仕事を通じて将来に不安を感じているようでした。

 

モチベーションが低いまま仕事を続けるのは苦痛しかありません。そのうち会社に行くのが面倒になってきます。
もしかしたら、入社当時に思い描いていた経理業務とのギャップが大きすぎたのかもしれません。
そんな山内さんの仕事のお悩み事例をご紹介させていただきます。

 

経理の仕事内容とは?本当につまらないし、やりがいがないのか?

経理の仕事内容
私が不動産会社で担当している業務は、

・入金業務
ネットバンクから入金データをダウンロードし、専用ソフトで入金処理を行います。
この作業を朝一と15時の2回行っています。
入金内容が分からなければ営業所に確認します。
単純作業なので、慣れてくれば流れ作業になります。

・支払業務
毎月、請求書が山のように届きます・・・
請求書の内容・金額を専用ソフトに表示されているものと照らし合わせる業務です。
時間はかかりますが、この業務も単調作業です。

他、書類のファイリングや会計ソフトへの入力などです。

※一般的な経理業務の内容はfree株式会社を参考にしてください→経理とはどんな仕事?

 

経理は、毎月、1ヶ月サイクルで同じ業務の繰り返しです。
そのため、新しいことへの刺激を求める方には向いていません。
ルーティンワークが好きな方には向いているかもしれません。

 

「同じ業務をミスなく終えることができるのか」が経理の仕事になります。

 

「経理は正しく処理して当たり前!」
「ミスしたら怒られる・・・」

 

褒められることが少ない職種なので、モチベーションがあがりません。
また、毎月、同じ業務をしているせいか、仕事を終えたときのやりがいは感じられません。

 

入社当時は、覚えるのに必死で緊張感をもって取り組んでいました。
しかし、入社3年になると、仕事にも慣れてくるので、気の緩みがでてきます。

 

そんな気の緩みから、仕事のミスが多くなり、上司に怒られることもあります。
経理は誰からも褒められることはなく、怒られることのほうが目立ちます。

 

「この仕事が大学を卒業してやりたかった仕事なのか?」

 

自分自身に問いただしながら、モヤモヤした日々を送っています。

毎日、経理の仕事は同じことの繰り返しでつまらないと感じています。このままでは「日々、成長をしてないのでは?」と感じます。
そのため、時間だけが過ぎていく不安で頭がいっぱいです。

 

経理の仕事で必要な資格とは?

経理の仕事で必要な資格

経理におすすめの資格は簿記とMOS

結論からお伝えすると「日商簿記3級」があれば、経理業務に関わる会計業務の処理はできます。
日商簿記3級の合格率は令和元年6月9日の試験で56.1%です。2人に1人以上は受かるので難易度は高くありません。→簿記3級受験者データ(合格率)

 

私は入社してから日商簿記3級の資格を取りましたが、業務をするうえで十分だと感じています。
決算業務を担当している先輩社員は日商簿記2級を取得していますが、一般的な経理業務では2級の知識を必要としません。

 

他、事務職であれば「マイクロソフト ・オフィス・スペシャリスト(MOS)資格」がおすすめです。
毎日、エクセルやワードを使う機会が非常に多いためです。
マイクロソフト ・オフィス・スペシャリスト(MOS)資格とは

 

私の業務では、自社の専用ソフトからデータをCSVで抽出し、そのデータをエクセルで集計します。
集計した資料をもとに、会計ソフトへの入力を行っています。

 

他の業務でもエクセルを使う機会が非常に多く、初歩的な関数などは覚えておくと業務をスムーズに進めることができます。

 

また、エクセルほどではありませんが、ワードも頻繁に使います。
社内で会議があれば「議事録作成やお客様向けの案内文作成」など、さまざまなシーンでスキルを要求されます。

 

私は、先輩社員にエクセルやワードの初歩的な質問を聞くことが多かったので、面倒がられたと思います。
大学時代に簡単な操作をしていましたが、業務で必要なスキルとは違っていました。
そのため、マイクロソフト ・オフィス・スペシャリスト(MOS)資格のエクセル・ワードを取得しておくとコミュニケーションの活性化にもつながります。

 

経理はITに苦手意識があると業務に支障が出る

先ほど専用ソフト(業務システム)とお伝えしましたが、色々なシステムを利用します。
「銀行システム・業務システム・会計システム・精算システム」など。

 

そのため、ITに苦手意識があると苦戦します。

 

私は、日常でスマホを頻繁に使っていますが、仕事以外にパソコンを使うことがありません。
そのため、ITに対する苦手意識があります。

 

先輩社員は若者がITに詳しいと接していきますので、スムーズに対応できないと信頼関係が崩れます。

 

「若者なのに、そんなことも知らないの?」
といった視線で見られることがあります。

そのため、「ITパスポート」の資格を取れば、周りから一目置かれるかもしれませんね。

経理の人間関係とは?他部署との交流は?

経理の人間関係
経理はさまざまなお金の管理を行います。例えば、営業社員が使った経費の精算など。
社内のルール(締め日など)があるので、営業が出してきた領収書を否認することも多くあります。

 

結果、他の部署からみると「細かくて厳しい部署」に見えます。
そのため、他の部署とのプライベートな交流は一切ありません。
若者だけの飲み会が開催されているようですが、アウェー感があり参加していません。

 

部内の社員とは楽しく会話するのですが、仕事中は黙々と作業することのほうが多いです。
ただ、営業事務はお客様からのクレーム対応などがありますが、経理は社内の人間としかコンタクトをとりません。

 

結果、経理は他の部署と比べてストレスが溜まりにくい部署だといえます。

 

「黙々と仕事しているのがストレスに繋がっているのか?」
「自分は他の部署とワイワイ楽しくやりたのか?」

 

学生時代はアルバイトをしていましたが、仲間でワイワイ楽しく働いていました。
仕事が終われば、カラオケに行ったり充実していた日々を送っていたようにも思います。

 

「社会人になってもワイワイ楽しく働くことが理想なのか?」

 

常に孤独感は感じています。結果、理想とする働き方が分からなくて、悩んでいます。

 

経理の給与は少ない?

経理の給与
給与は、基本給163,000円に経理手当30,000円がついて総額193,000円です。
残業すれば、残業手当がつきます。それ以外の手当てはありません。

 

他に年2回賞与が出ます。1年で60~70万円です。毎年の昇給は2~3千円ほどです。

 

頑張れば給与があがる部署ではないので、それほどのモチベーションはありません。
会社全体の売上が低迷すれば、賞与が半分ぐらいになることもありました。

 

実家暮らしなので、お金の面では苦労はしていません。(給料日に親へ3万円渡しています)
将来に向けて保険に加入しており、少しずつですが貯金もできています。

 

他、携帯代や食費・交際費などの支出があり、給料日前には、ほとんどお金は残っていません。
周りの友達は総額20万円超えている人が多いので、「世間的に見ると、給与は少ないのは?」と感じています。

 

ただ、自分のなかで「もっと責任感のある仕事をして、いっぱい稼ぎたい!」という気持ちは少ないように感じています。

 

また、給料が増える見込みがないので将来的な金銭面の不安を感じています。
学生時代に思い描いていた「キャリアウーマン」は夢のような存在です。

 

経理って残業が多いのでは?

経理の残業
営業事務は残業しているところをよく見かけますが、経理は残業がほどんどありません。
月末月初は息抜きする間もなく、あっという間に定時になります。

 

ただ、他の日は時間をもて余していることが大半です。
また、残業すると上司に注意されるので、よっぽどのことがないと残業はありません。

 

「じゃあ、ネットでもしたら?」と思われるかもしれませんが・・・

 

私の席は他の社員からパソコンのモニターが丸見えなので、プライベートな時間の使い方は難しいです。

 

この持て余す時間の消化が苦痛です。1日がとても長く感じます。
「この会社に私って必要なの?」と考えることが頻繁にあります。

 

経理こそ「歯車の1つ」ですね。歯車が壊れれば、別の歯車で置き換えができる存在です。

新しい仕事を任せてもらえれば、少しは仕事のやりがいを感じることができるかもしれませんが・・・

他の社員も似たような環境なので、与えられた仕事をこなすしかありません。

 

最近では、時間を持て余す時期は、割り切って有休を使っています。
平日休むと遊ぶ友達はいませんが、ちょっと得した気持ちになれます。
上司からも積極的に有休を使うよう指示があるので、有休が取りやすい環境です。

 

ただ、仕事にやりがいを感じないと、休みをとっても充実した過ごし方はできません。
気持ちをどこかに置き忘れたような感覚で休日を過ごしています。

 

そのため、仕事のやりがいと休みの充実感は比例しています。残業をしても良いので、「仕事のやりがいってどういう気持ちなのか?」を感じたいですね。

 

なぜ、不動産業界の経理で働いているのか?

不動産業界の経理
不動産業界に入社した理由は・・・
特にありません。

 

というのは、「土日休み」の職場を希望していました。
理由は「周りの友達が土日休みで探していたから」です。たまたま「土日休み」で募集していたのが不動産業界だったということです。

 

しかし、この環境には満足しています。もし平日休みの会社に入社していれば、もっとストレスが溜まっていたと思います。

 

この業界で働いていると、土曜日の新聞が楽しみになります。
それは、土曜日の新聞には不動産のチラシが多く入っています。
売り出されている物件の情報(間取り・場所・価格など)を見るのが好きになっていました。

 

「土日休み希望」と不純な動機で入社した業界ではありますが、自然と業界のことに興味をもつようになりました。

 

経理に不満があるものの、何をしたいのかも分からない

経理に不満があるものの、何をしたいのかも分からない
仕事や人間関係に大きな不満があるわけではありません。
ただ、周りの先輩女子社員を見ても、活躍している方はいません。

 

全社的にみても、女子社員が活躍する職場ではありません。
私と同じように、仕事のやりがいを感じられず、淡々と日々の業務をこなしています。

 

入社してから3年が経ち、本当に自分がやりたかった仕事が「不動産業界?経理職?」だったのか疑問に感じています。

 

この会社で10年後の自分をイメージしたときに「何も変わっていないのでは?」といった不安が大きいようにも感じます。

 

「じゃあ、転職して他の職場で働けば?」と考えたこともあります。
ただ、転職しても私の理想とする働き方が見えないと、同じような悩みを持つと思います。

 

「もっと稼ぎたいのか?」

「社員間でワイワイ楽しく働きたいのか?」

「昇進して会社に認められたいのか?」

「そもそも仕事のやりがいはどうすれば感じられるの?」

 

悩んでも悩んでも答えは見つかりませんでした。

 

経理に向いていない人?向いている人?の特徴とは?

そもそもどういった人が経理に向いていない?向いているのでしょうか?
山内さんには、経理の基準を当てはめてもらい、「本当に経理に向いていないのか?」確認いただくことにしました。

経理に向いていない人

 

パソコンの操作が苦手な人

事務所に1日中いることができない人

集中力がなく、飽き性の人

数字が苦手な人

コミュニケーション能力がかけている人

勉強が苦手な方

 

①パソコンの操作が苦手な人
書類とパソコンを使った作業が多いため、パソコン操作が苦手な人は地獄です。

 

②事務所に1日中いることができない人
デスクワークで事務所に1日中いることが多いので、外に出て人としゃべりたい人は事務作業向いていません

 

 
③集中力がなく、飽き性の人
膨大な量の書類とパソコンを使った単純作業が多くあります。集中力がない人は作業が雑になり、間違いが多くなる傾向があります。
コツコツと作業をするのが苦手な人には、事務作業が苦痛に感じます。

 

   
④数字が苦手な人
膨大な書類の多くは数字と内容の確認作業です。また、会計ソフトへの入力作業も同様に数字の入力作業になります。
例えば、普通預金の残高照合を通帳と会計ソフトで行って残高に誤差が出た場合、会計ソフトの誤入力を探さないといけません。
 
そうなると多くの数字のなかから間違って入力した箇所を探す必要があるのですが、数字のパズルのようなものです。
向いている人は「間違いが見つかって、残高が一致した!」と達成感があります。
逆に向いていない人からするとモチベーションもあがらず時間ばかりが過ぎ、やる気も起きません。 

 

 
⑤コミュニケーション能力がかけている人
事務作業が多いなかでも、事務所で全く話さないということはありません。主に社内の人間との会話が多いのですが、最低限のコミュニケーション能力は必要です。
また、他部署にしっかりと意見を言える能力も必要になります。(領収書の期日などを遅れる営業社員にきっちり意見を言えるかどうか)

 

⑥勉強が苦手な方
会計や税法には毎年法改正があります。税理士はこちらが聞かないと教えてくれません。自分で研修会などに参加して知識をインプットする必要があります。
学んだ知識を自社にあてはめて対策を練るなど、地味な作業にはなりますが、勉強が嫌いだと研修会が苦痛にしかならず知識も生かされることはありません。

 

 
⑦その他
経理は縁の下の力持ちといった役割なので、目立ちたがり屋には向いていません。
また、複数人でワイワイ仕事をしたい方や給料を多く求める人も向いていません。

 

経理に向いている人

 

パソコン操作が好きな人

事務所に1日中いても苦痛に感じない。外出するより事務所にいるほうが楽だと感じれる人

単純作業であっても集中力を維持し続け、毎月同じ作業であっても飽きない人

数字の羅列に抵抗がない人

コミュニケーション能力がある人

勉強が好きな人(コツコツと知識を積み上げて成長するのが好きな方)

目立つことなく地味な作業の繰り返しに抵抗がない人

1人作業に抵抗がない人

給料の大幅アップを求めない人

 

経理に向いていない人の逆の思考を持っている人は経理に向いています。
天気に左右されることなく、1日中事務所にいながら自分のペースで仕事ができることは幸せだと感じます。

まとめ

山内さんには、2点不足していたことがあり、お伝えしました。

 

1.「今後のキャリアプランをどうしたいのか?」自己分析が足りていない
「少しでも不満に感じていること・楽しいと感じたこと」を思いついたときに、メモをとること。
経理の仕事は1ヶ月で1巡することが多いので、1ヶ月経った後に、その用紙を見せてもらう約束をしました。

 

2.経理部署の役割について認識不足
「経理部門がどういった目標で働くべきなのか?」を理解していませんでした。
日々のルーティンワークに追われ、それが永久的に続くものだと感じていたようです。

 

まだ入社3年目なので、まずは経理の全般業務を覚えることが先決です。
そして、将来的には「経営者が会社方針を決めるための、資料作成」などが出てきます。

 

例えば、会社にはさまざまな部門があり、儲かっている部門や赤字部門があります。
Cさんが各部門の資料を作成し助言することによって、経営者が意識決定できる判断材料になります。
結果、山内さんの助言により赤字部門が廃止になり、新たな部署が新設し、会社の業績アップにつながるケースもあります。

 

経理は会社全体を数値化(財務三表をもとに)して表現することができる部署なので、「会社の経営に参加している」ことになります。
これは責任重大なポジションですよね!指示待ち人間から脱却するチャンスです!

 

まずは、財務三表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)に書かれている数値の意味を理解するため勉強すること
また資格では「ビジネス会計検定」を取得することをおすすめしました。→ビジネス会計検定とは

 

どの会社でも経理は存在します。経理全体の業務を理解することで、転職しようと思ったときのハードルが低くなります。

山内さんは成長できないのではなく、まだまだ覚えないといけなことがたくさんあります。
せっかく業界に興味をもっているので、今の段階で転職するのはおすすめできませんでした、

 

山内さんが「働くなかで大事にしていること」を見つけ、理想とする働き方を一緒になって考えていくようにします。

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