マスコミの仕事はきつい?
マスコミの仕事は花形職種とも言われていますが、実際の仕事は相当きついようです。

今回ご相談いただいた大山さん(仮名)も、マスコミ業界の人間関係で悩まされ転職されました。
そんな、マスコミの仕事の悩みをご紹介させていただきます。

 

憧れのマスコミ業界。入社前から「思っているより地味な仕事だよ、辛いよ・・・」と言われ続けたのですが、まさか、あんなに理不尽な先輩がいるとは夢にも思いませんでした。
私にとって、自分の憧れでもあり、友人からうらましがられ、この間まで学生だった身分の私には身に余る額の給料とボーナスが手に入る夢のような仕事でした。
しかし、仕事のきつさより、人間関係のきつさのほうが、体にも心にもダメージが大きいことを教えてくれた仕事でもありました。

 

仕事を辞めるという決断をした自分を後悔してはいません。あの辛かった3年がなければ、今の生活はありません。
また、マスコミは意外と転職が多い職種。きっと、あなたにより適した、夢を叶える職場があるはずです。
マスコミの仕事に限らず、辞めることは逃げることではありません。引く時には引くこと、引き時がいつなのか見極めることは、賢く人生を送る秘訣だと思います。

 

マスコミは憧れの仕事で、きついのは覚悟の上でしたが・・・

マスコミは憧れの仕事で、きついのは覚悟の上でしたが
高校の時から、映像か出版、マスコミ関係の仕事がしたい思っていた私は、進学時も、就職先にマスコミ業界が多い大学を選びました。
そして、縁があり「放送・映像関係の会社」に就職が決定。周りの友人にうらやましがられながら卒業しました。

 

4月、晴れて出社です。頭の良さそうな人、めちゃくちゃ個性的な人、目を見張るような美人などに囲まれて夢心地で出社式を終え、
配属された部門のフロアに足を運びました。同期は合わせて約10人程度。「この面子に私が入り込めたのはなぜだろう?」と思うほど、皆さん輝いて見えました。

 

新人研修が終わり、それぞれ6人程度のグループに配属されました。私のグループは、頼りになりそうな40代後半の男性、茶髪の30代の男性、まだ20代だろうと思われるノリの良さそうな男性がいました。
とても感じのよい3人に囲まれ、どんな仕事ができるのかと期待に胸を膨らませながら、今、会議をしているというプロデューサーとアシスタントプロデューサーを待ちました。

 

プロデューサーは、将来、取締役員の一人になるのではないかと言われるやり手の女性。
そして、アシスタントプロデューサーの高塚(仮名)さんは会議テーブルについている男性2人の後輩にあたり、仕事を見て覚えるためにプロデューサーと常に一緒に行動するようになった入社3年目の女性です。

 

入社3年目なのに、大きな会議に参加!「下の従業員の可能性を伸ばし、任せてくれる会社なんだ!」と嬉しく思っていると、
「ガチャ・・・」2人の女性が入ってきました。「おはようございます!大山(仮名)です!よろしくお願いします」

 

私が挨拶をすると、年上の女性が「新人の子ね。この仕事きついけど頑張っていこうね」と笑顔を向けてくれました。
若い方の女性は無視・・・「あれ?」と思いましたが、まさか本当に無視していたとは思いもよりませんでした。

 

会議の結果を踏まえて、部署ミーティングが始まりました。「大山!コーヒー!」と、アシスタントプロデューサーである高塚さんがきつい口調で私に言いました。
新人研修を終え、今日このフロアに来たばかりでコーヒーがどこにあるのかも知らなかったのですが、急いで給湯室に走りました。

 

マスコミ系なので、ある程度はきつい職場の雰囲気を覚悟していました。
すると、デスクの事務の人が慌てて飛んできました。「ごめんね、私の仕事だよ。でも、新人さんも覚えといたほうがいい。高塚さんは、きついとこあるから・・・」
とフォローを入れてくれました。「そっか、キャリアウーマンだから、多少はきつい性格よね!でも、仲良くしたいな」と思った私。考えが甘かったのです。

 

マスコミの新人教育は度を超えればいじめになる

マスコミの新人教育は度を超えればいじめになる
高塚さんは、OLが主人公になるマンガにあるような、陳腐な、明らかないじめはしません。でも、それが余計辛いのです。
例えば、電話を取りクライアントさんと話して受話器を置いた途端、「なにそれ?」と非常にきつい口調で問い詰められました。

 

どこが悪かったのか、何が悪かったのかを言ってもらえません。「マスコミの仕事は、目で見て、耳で聞いて盗むこと」
年上の男性の先輩が言っていましたが、電話に出ただけ。きつい口調で問い詰められても、全く心当たりがありません。

 

金切り声が男性社員の耳にも入り、「どうした?」と聞かれました。「悪かったところを言ってあげないと分かんないよ」というひと言に、
「いちいち教えなきゃ分からないなら足手まといです!」と高塚さん。この一件から、私は彼女を腫れものを触るように扱うようになりました。

 

我慢して働き続けていた結果、とうとう大事件が・・・

我慢して働き続けていた結果、とうとう大事件が
高塚さんが神経質で完全主義者であることは他の部署でも周知の事実。彼女の下についているというと、みんな憐みの目で私のことを見ました。
「去年、男の子の後輩も色々やられてたけど女の子だからちやほやされてるみたいで、しゃくに触るんだろうね・・・」と慰めてくれた人もいました。

 

全くちやほやされてはいませんでしたが、重いものや大きなものを移動させたりする仕事も色々あり、男性社員さんが手伝ってくれることはありました。
でも、物理的に、150cm痩せ型の私ができる力仕事には限りがあり、お願いしたほうが早くて確実なのです。
仕事として会社にいる限り、そういうことも甘えなのでしょうか?

 

ある日、会社に高塚さん宛の電話が入りました。高塚さんがいる会議室まで電話を回し、お出になられるかをデスクの人に確認してもらいました。
「完璧!」と思ったのですが、電話が切れたことを告げるランプが消えて約3分後、非常階段をカンカンカンとすごい勢いで降りるヒールの音が聞こえました。
そして、ドアが開き「大山!誰が電話回してくれなんて頼んだ?!」と怒鳴り声とともに高塚さんの怒った顔が・・・

 

どうもそのクライアントさんとのお話を保留にしたくて、高塚さんは、電話に出るのを避けていたようです。
不在といえば良かったのに、「電話を取り次いで出なかったら社内にいるのに電話に出ないことが分かってしまう」というのが激怒の理由でした。

 

事情を全く知らない私には、あまりに理不尽な話でした。初めて言い返しました。
「そういうことは、事前におっしゃってくださらないと分かりません」今でも、当然だと思っています。

 

騒動を聞きつけた年上の男性社員が止めに入りました。すると、高塚さんは彼に聞きました。
「この子は何にも満足に仕事が出来ません。私とこの子、どっちを取るんですか?」と、耳を疑うセリフです。
男性社員は苦笑いして、「客観的に見たら仕事ができるのは高塚、お前だ。でも、仕事を教えるのもお前の仕事だ。もし仕事の出来ない後輩がいたら、それはお前の責任だ」
男性社員の言葉にありがたいと思ったものの、これで私の心は既に決まっていました。

 

マスコミで仕事よりつらいことは人間関係が上手く行かないこと

マスコミで仕事よりつらいことは人間関係が上手く行かないこと
大騒動を引き起こした1本の電話。でも、電話はただの引き金です。
入社してから2年間以上、毎日、教育という名のもとの嫌がらせ、うっぷん晴らしのような扱いを受けてきたのです。

 

仕事がきついのはいくらでも我慢できますが、人間関係のつらさは、徐々に精神的に追い詰められてきます。いずれは体にも不調がでてくるでしょう。
退社の日まで、高塚さんは私とは一度も目を合わさず、言葉も交わさず・・・

 

私が退社後しばらくして、私の後輩だった女性の社員さんが自律神経失調症で仕事を辞めました。
現在、私も彼女も、再びマスコミ関係の仕事に携わっています。辞めたことを後悔した時もありますが、マスコミ業界内なら転職も難しくない場合が多いものです。

 

一つのことを頑張ることは大切ですが、頑張る場所を間違えている場合もあります。
今の自分のつらい状況は「我慢する意味があるのか?頑張っても仕方のないところまできているのか?」しっかりと見極めてください。

 

まとめ

大山さんは憧れのマスコミ業界で働けた喜びが強すぎたため、人間関係に恵まれなかったことの反動が強かったのかもしれません。
人間関係のトラブルは、マスコミだけではなく一般企業でも多くの悩みを抱えている人はおられます。

 

それは会社の社風であって、なかなか改善される問題ではありません。高塚さんのような人材が一斉に辞めるか、会社のトップが変わり改革をしない限り、社風というものは変わりません。
自分に合っていない社風の会社で働き続けることは、人生を無駄に過ごすことになります。

 

大山さんは転職先のマスコミで労働環境が一変し、やりがいのある働き方ができているようです。
それは大山さんにとって幸せをつかむための選択が成功したことだといえます。

 

「労働環境が悪くても我慢したほうが良いのか?すぐに転職したほうが良いのか?」
答えは人生を振り返ってみないと分かりませんが、自分で後悔しない選択をすることが大事だと思います。

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